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「肉と血」ヨハネ6:53


 本日の聖書箇所から出てきた、「人の子の肉を食べ、その血を飲む」という主題は、ヨハネの福音書の執筆状況も考慮しつつ、キリスト教会の聖餐式を指し示していると考えられると説教で分かち合いました。

 別の観点から言えば、ヨハネの福音書は、イエス・キリストの生涯の始めを「ことばが人(直訳すると「肉」)となった」(1:14)と証言し、生涯の終わりを「血が出て来た」(19:34)と証言します。これを考慮すると、「肉と血」という言葉は、イエス・キリストの全生涯/全存在をあらわしているとも言え、それを食べ、飲むとは、イエス・キリストを信じ、受け入れることを示しているとも言うことができるかもしれません。