「わたしのものではなく」ヨハネ7:16

　イエスの教えは、当時のユダヤ人にとってユニークで、異色なものでした(それゆえ、批判を受けることになるのですが……)。興味深いのは、イエスは、そのユニークな教えを、「自分のものだ」と言って、自らの独創性やオリジナリティを主張することをなさらず、むしろ「わたしのものではなく、わたしを遣わされた方のもの……」と言われます。イエスは、独創性を求めません。常に父なる神の、御教え・御思い・御心が何かを求めておられます。だからこそ、イエスの教えは、時代にうもれてしまうことなく、時代を越えて、今の私たちにも、新鮮な響きをもたらしているのではないかと思うのです。