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「名前の変更」イザヤ62:4


 イザヤ62章で、神は「見捨てられた」と呼ばれたエルサレムに「わたしの喜びは彼女にある」という新しい「名前」を与えてくださると約束しています(2,4節)。

 「見捨てられた」とか「わたしの喜びは彼女にある」が「名前」(呼び名)であるというのは、少しピンと来ないところがあります。しかし、これらの「名前」は、旧約聖書の中で実際に「人名」として使用されています。

 Ⅰ列王記2242節に「アズバ」という女性が登場しますが、これは「見捨てられた」(アズヴァ)であり、Ⅱ列王記211節に「ヘフツィ・バハ」という女性が登場しますが、これは「わたしの喜び」(ヘフツィ・ヴァ)です。

 私たちにはピンと来なくても、イスラエルの人たちには、「見捨てられた」から「わたしの喜び」と呼ばれるようになるという回復の約束が、名前の変更というイメージをもって語られているということがよくわかったことでしょう。