イエスは、「わたしには、いのちを捨てる権威があり、再び得る権威がある」と言われました。「いのち」というのは、この世界を、いのちを創造された神の権威に属することで、父なる神と共に創造の働きをされたイエス(ヨハネ1:3)がこのように言うのは正当なことです。
これと同じようなことを言った人間がいました。ピラトです。「私にはあなたを釈放する権威があり、十字架につける権威もある」(ヨハネ10:19)。あなたの生死、あなたのいのちを扱っているのは、私である。私には、いのちを扱う権威がある。地上で与えられた権威を越えて、神の権威にまで踏み込む傲慢な態度です。
しかしイエスは、ピラトの権威のもとで殺されたのではありません。今日、言われたように、イエスは神の権威のもとで、「自分からいのちを捨てるのです」。「わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです」。
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